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『小梅日記を読む』 第1回⑤「ええじゃないか」

  • 執筆者の写真: 小梅 川合
    小梅 川合
  • 2025年10月11日
  • 読了時間: 1分



 本町七丁目の和歌屋でも「ええじゃないか」が起こりました。この時、とうとう役人から御叱りを受け、踊ることは禁止となりました。踊るのを止めに入ったお役人に対し、大胆にも「いっしょに踊ろう」と誘った女が、翌日、1時間ほど「預かり」になりました。軽く懲らしめられたようです。


「小梅日記」1867(慶応3)年12月13日の項の原文=和歌山県立図書館蔵を複写                                           現物アクセスはインターネットで和歌山県立図書館デジタルアーカイブ→小梅日記→(8)→55
「小梅日記」1867(慶応3)年12月13日の項の原文=和歌山県立図書館蔵を複写 現物アクセスはインターネットで和歌山県立図書館デジタルアーカイブ→小梅日記→(8)→55
左記原文を筆者川合小梅のひ孫志賀裕春さんが判読=平凡社東洋文庫が1972(昭和47)年~76年刊、村田静子校訂「小梅日記―幕末・明治を紀州に生きる」全三巻の第二巻に所収
左記原文を筆者川合小梅のひ孫志賀裕春さんが判読=平凡社東洋文庫が1972(昭和47)年~76年刊、村田静子校訂「小梅日記―幕末・明治を紀州に生きる」全三巻の第二巻に所収


(現代語訳)


慶応三年十二月十三日

 

 本町七丁目の和歌屋へ、御幣と大黒が降ったので、酒を酌んで飲み、昨夜は町中に踊る声がしていた。だが、お上より御叱りがあったという。もし、踊ったなら科料を科すとのこと。

 髪結いの女が踊っている所へ、役人が来て叱ったら、女は「そんなこと仰らずに一緒に踊りましょう」と役人の手を取ったという。この出来事に対し女は、今日一時間ほど町預けになった。

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